色んな疑問があると思うのですが、もうこれだけ押さえておけば大丈夫!という内容をこの記事にまとめておきました。初心者だけでなく、今よりもしっかりとしたクオリティでデータ提出したいという方、必見です。
はじめにこちらのご準備を
・Studio Oneのインストール(無料版あり)
・オーディオインターフェイスとマイク(接続済み)
・インスト(カラオケ)データ
まだStudio OneをPCにインストールしていないと言う方は先ずこちらの記事をご覧ください。
ダウンロード手順など記載しております。(現在はバージョン5ですが記事はバージョン3の時に書いたものです。)
Contents
新規フォルダをつくろう
Studio Oneをインストールし、オーディオインターフェイスを接続したら早速ソフトを立ち上げましょう。
左側にある「新規ソング」をクリック。ソングの名前、設定項目のポップが出てきます。
ソングタイトルに楽曲名などを入力しましょう。そしてここから重要。
サンプルレート「48.0kHz」解像度「32Bit float」(24bitでも大丈夫ですが今回は32bit Floatで進めさせていただきます)
「オーバーラップを再生」にチェックを入れましょう。
サンプレート・・・音声等のアナログデータをデジタル信号に変換する際の指標、数値。
解像度・・・音量の解像度(ビットデプス)「bit」で表します。
オーバーラップを再生・・・オーディオデータの重なった部分が再生されます。
トラックを作成しましょう
新規ソングデータが完成するとまっさらな画面が出てきます。
左上にある+ボタン(もしくはキーボードでT)をクリックしましょう。
すると「トラックを追加」というポップが出ます。
今回はボーカル収録なので名前は「vocal」にしました。
タイプは「オーディオ」、フォーマットは「モノ」に設定しておきます。
数は一応「2」に設定しておきましょう(後に説明します)
これでレコーディング用トラックが完成しました!
インストデータを取り込む
次にインスト(カラオケ)データをStudio Oneのソングプロジェクト内に取り込みましょう。
方法は簡単です。準備したインストファイルをドラック&ドロップ…だけです。
クリック音(メトロノーム)を設定
次はボーカル録音中に自分のイヤホンから聞こえるメトロノーム音の設定です。
画面右下あたりに小さく描かれているメトロノームマークをクリックするとオンの状態になります。
アクセント(拍頭)、拍の音量、右のバーでクリック音色の変更も可能です。
僕はなるべくアクセントに強めの音を置いて、拍はうっすら聴こえる程度のバランスにしてます。
自分が歌いやすい設定を見つけてみましょう。
もちろんテンポは楽曲によって違います。自力で見つける方法もあるのですが少し難しいので今回は割愛させて頂きます。後日テンポ検出の動画か記事をアップしますので是非ご覧ください。
既存ボカロ曲に関してはテンポを記載している記事がありますのでご確認下さい。
いよいよ歌収録…の前にバランスチェック
ここまで整ったらいよいよ歌の収録…!
と、その前に一番重要な事があります。
ボーカル、インストのボリューム、中音(イヤホンボリューム)のバランスチェックです。
正直ここが一番の鬼門であり、良い音で収録するにあたって最重要ポイントです。
先ずはマイク電源を入れ、Studio One側のトラックにある「〇ボタン」をクリック。
赤く表示されたら録音準備が完了。
右隣りにある「音量マーク」を押すと自分の声がイヤホンにモニターされます。「返し」とも呼ばれます。(こちらオーディオインターフェイスのミキサー側で自分の声を返せる場合はオフにしましょう)
マイクミキサー側でピークや音割れしない程度のボリュームにします。
①マイクボリューム…テスト録音をしてみましょう。画面真ん中下の「〇ボタン」をクリック(もしくはテンキー*)で録音スタート。
波形をチェックしつつマイクミキサー側でピークや音割れしない程度のボリュームにします。
このように枠から波形がオーバーしている箇所があると音割れしている可能性が高いです。できるだけ枠内に収まるようにマイクボリュームを下げましょう。(録音後、必ず再生して確認)
②インストボリューム…
次はインストのボリュームを調整しましょう。自分の声がちゃんと聴こえるまでフェーダーを上げ下げしてみましょう。
③クリックボリューム…
先ほど説明した「メトロノーム設定」からバランス調整しましょう。
イヤホン内の音量が小さい場合はオーディオインターフェイス本体側のPhonesのツマミを上げましょう。
いざレコーディング!
マイクバランスもばっちり!やっとレコーディングスタートです。
一度にまるまる通して歌えればいいんですが、ここはクオリティ重視。無理せず少しづつ収録していきましょう。
ここでワンポイントアドバイスなのですが、ワンセクション録ったらもう一つ用意したトラックで録音しましょう。交互に録音していくイメージです。
その場合少し前の歌詞から歌い始めます。画像の赤丸で囲った部分にあたるのですがこうする事によって後の編集する際、歌と歌の繋ぎ目が自然になります。
収録したボーカルを最終確認
全部のパートの収録を終えたら最終確認です。収録中には気付かなかったノイズ、音割れ、マイクに近づきて擦れてしまった音、歌詞間違えなどがあるかも知れません。一度ボーカルデータだけを確認しましょう。
ボーカルトラックの「S(ソロマーク)」をクリック。これでソロになっているトラックだけ再生されます。
音割れしてしまったデータは収録後にボリュームを下げれば大丈夫!…と思っている方がたまにいらっしゃいますが、それはNGです!マイクの上げすぎで割れているデータは修復ができませんのでもう一度マイク音量をしっかり調整して歌い直しましょう。面倒かもしれませんが完成データのクオリティにも影響が出てしまうのでその点は慎重に行いましょう。
データ書き出しのやり方
最終確認が完了したら実際に提出するデータを書き出しましょう。あと少しです!
先ず上にあるバーをドラッグし、書き出す範囲を決めます。おしりの部分は少し余裕を作っておくと安心です。
次に上メニューから「ソング」→「ステムをエクスポート」を選択。下の画面が出てきます。
①書き出すトラックにチェック
②ファイル名の頭につく文字ですが今回は無しで
③フォーマットは「Waveファイル」「32bit Float(または24bit)」「48.0kHz」を選択
④先ほど指定した範囲間で書き出したいので「ループ間」を選択
⑤「モノトラックを維持」をチェック
OKを押して書き出し完了です!
・インストデータ
・今回収録したボーカルデータ
・原曲(データがある場合)
・書き出したフォーマット、楽曲のBPM、MIX要望など記載したメモ
さいごに
長くなってしまいましたが今回はStudio Oneでの歌ってみた収録から書き出しまで紹介させて頂きました。最初は大変かもしれませんが一度コツをつかめば次回からはすんなりできると思います。
もっと知りたい事、詳しく記載して欲しい点などあれば追記していきますのでどうぞよろしくお願いします!
「Studio Oneをオススメされたけど使い方がわからない。」
「いつもMIX師さんに提出してるけど本当にコレで合ってるの??」