【プチミックス講座】擬似ダブリングでハモりにステレオ感を与えて広がりを演出しよう!

プラグイン








今回は「ミックスプチ講座」と題しまして、簡単に曲のミックスを良くする方法を教えちゃいます。

ミックスをしてみたけどなかなか広がり、空気感が出せない。

そんな時に活用できる簡単なやり方があるんです。

 

ステレオについて知っておこう

”ステレオ” ”モノラル”と、日常でもたまに耳にすると思います。

どのように違うか簡単にまとめてみました。

mono
モノラル(Monaural)…音を単一のチャンネルで録音、再生する方式あるいは音響装置のことである。モノーラルともいう。ステレオと違い立体音が再生されないという特徴がある。1960年代にステレオ方式が実用化されるまでは、音楽はモノラル方式で一つのスピーカーで聴いていた。

 

sterio

 

ステレオ(Stereo)…テレビやラジオ、オーディオなどで立体感や臨場感を出すように音響を再生する方式や、音響装置のことである。複数のマイクロフォンを使って録音し、二つの左右のスピーカーで再生する。

(Wiki参照)

 

つまり、モノラルは一つだけ鳴ってる単体音。ステレオは左右に分かれて鳴っている二つの音。と言うこと。

人間で言ったら片方の耳で聞くのがモノラル、両耳で聞いたらステレオ。と言った感じでしょうか。

 

ハモりパート1本で疑似ステレオを作る

先ず最初にこの曲を聴いてみましょう。※Sample Song『Crazy Love』 by ひろ★ろん

 

この曲のコーラス(ハモり)パートは一本だけでパンを左寄りにしてあります。

これだけでも充分ですがもっと広がりが欲しい場合、ハモリパートを二本にして広がりを出してみましょう。

(※Studio Oneでのやり方です。)

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ハモりパートのオーディオトラックを複製。

この時トラックだけでなくオーディオも複製されるように(完全)を選択。

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複製した2つのオーディオのパンを左右いっぱいに振る。

 

このままでは左右とも同じ波形のままになってしまっています。

ステレオ効果を出すには左右別の音が鳴っていなければいけません。

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そこで、片方の波形を少しだけ後ろにずらしましょう。

ココがポイントです。

結果的には同じ音が鳴っているのですが、この左右のズレによって擬似ステレオ感が生まれるのです。

 

 

左右にコーラスが行き渡り、歌にも広がりが出ましたね。

 

もう少しだけ手を加えてみましょう

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リバーブをインサートし更に広がりを加え、EQで余計な音域をカット。

この時EQセッティングは左右別の物にしてみましょう、そうする事により更に左右に違ったステレオ効果が生まれます。

 

これで聴いてみましょう。

なかなかいい感じにコーラスが馴染みましたね。

 

まとめ

疑似ステレオは1本しかトラックが無い場合コーラス以外にも活用できます。(ギターやシンセなどの上モノ系)

また、片方のパートだけ多少サーチュレーションをかけて歪ませたり、ディレイやコーラスで広がりを出したりしても面白い効果が得られます。

ミックスに何かが足りないと感じた場合、疑似ステレオ効果を使ってみましょう。

 

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