今回は、ボーカルやハモリ、ダブル、コーラスなどのタイミングをサクッと揃えられる VocAlign 6 Pro を紹介します。
という方にぴったりのツールですが、便利なだけにちょっとした注意点もあります。初心者でもわかりやすいように、使い方やメリット・デメリットをまとめました!
Contents
VocAlign 6 Proってどんなツール?
VocAlign 6 Proは、リードボーカルやコーラスのタイミングを簡単に揃えるためのプラグインです。特にバックボーカルやハーモニーの調整に悩んでいる方にとって、神ツールと言えます。
使ってみて感じたメリット
・一瞬でリズムが揃うので時短になる
・ARAに対応しているので気軽に立ち上げられる
・Pro版ならピッチも自然に揃う
・視覚的に調整しやすい
実際の使い方
※Studio Oneでの使用例です。
ステップ1:リファレンストラックとターゲットトラックを用意
リードボーカル(基準となるトラック)と、タイミングを揃えたいトラック(ダブルやハーモニー)を用意します。
ステップ2:VocAlign 6 Proを挿入
トラックを選択し右クリック⇒『オーディオ』⇒『VocALignで編集』でVocALignを立ち上げます。
ステップ3:リファレンストラックとターゲットトラックを設定
・リファレンストラックを選択し『GUIDE』の「Capture」をクリック。
・ターゲットトラックは『DUB』の「Capture」をクリック。
すると即座にタイミングとピッチが自動調整されます。OUTPUT部分ですね。
処理後のサウンドをすぐにプレビューできます。
ステップ4:微調整して完成
基本的に自動でタイミングを修正してくれるのですが、場合によってはズレてしまう事もあります。
気になる部分があれば手動で微調整して仕上げましょう。
・Sync Points…GuideトラックとDubトラックの間で特定のタイミングを強制的に一致させるためのツールです。特に、VocALignが自動的にタイミングを合わせきれない場合や、特定の箇所を意図的に調整したい場合に便利です。
・Protected Regions…指定した領域を「Protected」状態にすると、その部分は補正されず、元のタイミングが維持されます。
注意したいポイント(デメリット)
1. 自然な揺らぎが消えることも
全てのトラックを完全に揃えすぎると、ボーカル特有の表現やニュアンスが薄れてしまう場合があります。自然さを残すには微調整が必要です。
2. リファレンストラックの調整する手間もある
元となるリズムやピッチがしっかり揃ったトラックを1つ用意する必要があるため、そのトラックの調整が必要。(仕方のない事ですが…)
3. 微調整がなかなか大変
案外リズムがおかしくなる事があるため微調整は必要です…が、操作方法にクセがあるのでうまくいかないとイライラすることもあります。
その場合、Melodyneなどで調整した方が早いこともありますね。
さいごに
VocAlign 6 Proは、音楽制作の効率を大幅にアップさせるツールです。
もちろんメリットとデメリットがありますが、それを理解した上で自分の制作スタイルに合うか試してみて欲しいです!