メタル、ラウド、パンク、ハードコアなどなど様々なロックジャンルがあり、最近では更に分岐、進化を遂げメタルコア、スクリーモ、Djent、ピコリーモなど他ジャンルからの融合や、よりソリッドなサウンドを追求したジャンルが増え続けている。
そんな、ロックジャンルの歴史の中でも何故かあまり知られていない?むしろあまり語る人が居ない?
デジタルサウンドとロックの融合「デジロック」の存在を忘れてはいけない。
そんなデジロック大好きな僕がオススメバンドを教えつつも魅力を勝手に語りたいと思います。
Contents
デジロックの定義。(主観)
完全に僕の主観で語らせていただこう。
「えー最近のベガスとかCrossfaithじゃないのー?」というキッズもいると思うが
んんんん全然違う(ばっさり)
こういうエレクトロやEDM、トランス系のシンセがピコピコ鳴ってたりするいわゆる「ピコリーモ」バンドはデジロックでは無い。
トランス系シンセというよりは「アナログシンセ」。ギターはコード感というよりはワンコードの「ゴリゴリなリフ」。
ドラムは生とループを混ぜて疾走感を加えている。
そう、もっとコアな感じの音楽。
もう言ってしまえばこのMad Capsule Markets。
90年後半から2000年あたりにこのザ・マッド・カプセル・マーケッツ(マッド)により「お!このままデジロックブームくるか!」と思っていたが、リンキンパークやKORNなどの「ミクスチャーバンドブーム」により特に日本ではマッド以外のバンドは日の目を見る事は無かった。
(もちろん僕もリンキンパーク大好き)
当時デジロックとミクスチャー、あとラップコアなどが存在したがリンキンの影響か全部「ミクスチャー」と一括りにされたりもしていた。
けど違うんだよな~、と思いながらCDを聴いていた頃が懐かしい。
Imports
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洋楽デジロック
THE PRODIGY
「初代デジロック」を語るにふさわしいバンド。むしろコレ以降紹介するバンドはこの方たちの影響がデカいと思われる。
80年代に流行したレイヴミュージックとロックを交ぜた、正にデジロックの核サウンドは「THE PRODIGY」が作り出したと言ってもイイだろう。
最近ではクラブエレクトロ寄りサウンドになってしまったけど。
やはりかっこいい。このレイヴ感とサンプリングとノイズが混ざった摩訶不思議な世界観は彼らにしか生み出せないだろう。
Static-X
ボーカルの人の毛量がすごい。最初付け毛かと思った。
当時、自分の中では「デジロック版KORN」と勝手に位置づけていた。
へヴィなリフに荒々しいボーカル。そこまでデジデジしてなさそうだが、うっすらシンセやループを混ぜている。
Rod Zombie
それにしてもこのオッサンノリノリである。
もともとホワイトゾンビ?というバンドのボーカルを務めていたらしい。(実はあまりよく知らない)
インダストリアルなビートにギターリフが心地よい。PVのダサさもグッド。
celldweller
もっと国内人気が出ていいくらいカッコいいと思うんだが何故だ?
10年前くらいからこのクオリティで音源もバンバン(ミックス版もあり)出してる。
曲によってはインストだったりたまーに歌が入ったり。結構自由な感じだがどのアルバムもクオリティがやばい。
ドラムンベース、トランス、へヴィロック、インダストリアルをうまーーーく融合させ曲の構成もマンネリが無く聴いてても飽きない。
というか、どこを切り取ってもカッコいい。もっとみんなcelldweller聴こう。
Pendulum
ドラムンベース、ブレイクビーツが心地よ過ぎるPendulum。
彼らはジャンル的にはドラムンベース主体のテクノサウンドだがディストーションギターやノイズ系を織り交ぜ、THE PRODIGYからも影響を受けているのが分かる。
ドライブで流したくなる曲がたくさんあるので是非アルバムも聴いて欲しい。
邦楽デジロック
BOOM BOOM SATELLITES
先月、ボーカルの川島道行さんが逝去してしまいました。
正直、彼らを「デジロック」でくくるのは違うかな、…とも感じたがあえて紹介させてもらおう。
エレクトロニカと生バンドを融合させたダンスチューンと徹底された音作り、ただギターやシンセで音を埋めている感じでは無く、
あえて空間を残し空気感も表現の一部にしている。
彼らのデビューは最初は日本ではなくベルギーのレーベルからだった。楽曲を聴けば日本人離れしている音楽性が海外でも認められた理由がわかる。
The Mad Capsule Markets
最初にも紹介したがこれぞジャパニーズデジロック「The Mad Capsule Markets」。
元はハードコア色が強かったのだが次第に、打ち込みを取り入れデジタルサウンド色が強くなっていった。
更に活動初期はBOOWYの影響からかヴィジュアル系に近いルックスと音楽で活動をしていた彼ら。ここまで音楽性が変わるバンドもなかなか珍しい。
HIGH SPEED BOYZ
2000年版、The Mad Capsule Marketsの意思の次いだバンド。と勝手に呼んでいる。
このデビューシングル「CHILDHOOD’S END」を聴いたとき感じた、イントロからボコーダー、オートチューンのようなボーカルシンセと共にヘヴィなバンドが突き抜けるサウンド。一気にテンションが上がったのを覚えてる。The Mad Capsule Markets以降はなかなかデジロック色のあるバンドはメジャーには居ず、インディ止まりでなかなか芽が出なかった。
なぜこの音楽性のバンドがいきなりメジャーで!?
と思い調べたら、ボーカルを勤める「JIN」はGreeeenのサウンドプロデューサーであり、過去にPay money To my Painのギターを勤めていた遍歴があった。なるほど。
しかし彼らは実質アルバム1枚発売し、活動は休止状態。
実に惜しい。
こんなかっこいいバンドもう一度復活してほしい。と、今も密かに願ってる。
まとめ
気づけばこんなにたくさんのバンドを紹介してしまった。
まだ書ききれないくらい紹介したいバンドがあるが、それはまた別の機会にしよう。
当時こそ打ち込み系バンドが出始めの頃だったのでデジロックとして括ったが(勝手に)、現在は打ち込みシンセサウンドを取り入れてるバンドは沢山居る。
むしろ同期(打ち込み)を取り入れていないバンドの方が珍しいくらいだ。
今回ほぼ主観で語ってしたが、こういうバンドも居たんだ!と知って、興味を持ってもらったら嬉しい。