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ミックスリテイクとは?
音楽制作で「リテイク」と聞くと、なんとなく「やり直し=悪いこと」みたいに感じるかもしれません。でも、実はそうじゃないんです。
ミックスリテイクは、作品をもっと良くするためのプロセス。ボーカルや楽器の音量、音のバランスを整えて、自分の理想に近づけるための大事なステップです。
ただし、リテイクをお願いするときには、「お互いが気持ちよく仕事できる」ことが大切。お互いをリスペクトし合える関係、言葉選びが重要になります。
お互い気持ちよく仕事するためのコツ
① ポジティブな伝え方を心がける
リテイクをお願いするとき、「もっとこうしてほしい」と思うのは当然ですが、否定的な言葉だけだと相手も気が滅入ってしまいます。
例えば:
• 悪い例:「全然イメージと違います。もっとなんとかしてください」
• 良い例:「ベースの音はイメージに近いですが、ボーカルをもう少し前に出せると嬉しいです」
良い部分を伝えた上で修正点を伝えると、相手も前向きに対応してくれます。
② お互いの時間を大切にする
• 修正ポイントはまとめて伝える(毎回別のことを少しずつ追加しない)。
• 『分かりやすさ』を心がける。(秒数を指定して、修正箇所を具体的に伝える。)
「効率よく進める」ことが、良い関係を築く秘訣です。
こういう文章になってませんか?
1. 思ったことをとりあえず書いている
長文で改行、句読点なども無く曲を聴いた感想をひたすら書いていませんか?
正直これでは伝わらない上に読みづらくて何をどう修正すればいいか分かりません。
→ 対策:修正点を箇条書きで書き、秒数なども詳細に書く。
例:2:20〜「⚪︎⚪︎⚪︎(歌詞)」ここのリズムを修正お願いします。
2. イメージ共有が不十分
完成データが届き聴いたら思っていたデータと全然違った。
→ 対策:依頼時になるべく詳細に要望を伝える。また、リファレンス曲を予め用意し共有するのも重要です。「この曲みたいにしたい」と伝えると、イメージの共有がスムーズ!
3.ダメな部分だけ書き出す
ここがダメ、あれがダメ、もちろん修正するのでダメなこと前提なのは分かります。
そのダメな箇所をどうしたいのか、どうなったら嬉しいかも書かなければダメの一歩通行状態。直す側もとても気分よくありませんよね。
→ 対策:修正箇所をどうしたいか明確にする。自分でも分からない場合は相談する。
事前に出来る事はやる
事前の確認になりますが、依頼前にデータをしっかりチェックしておかないと歌詞の間違いや、大きなノイズが入ったまま作業を進めてしまうことがあります。
また、あらかじめこうして欲しいなど要望を細かく伝える事も重要です。
例えばAメロは原曲と同じようなエフェクトにしてください。などなど…
基本的にMIXは頂いたデータを基に編集を進めるので収録データのミスを減らすことが重要です。
リテイクや差し替えの手間を減らすことで、無理な修正を避けることができます。
依頼前には必ずデータを丁寧に確認することを心掛けましょう。
おわりに:良いリテイクが良い作品を生む
ミックスリテイクは「ただのやり直し」ではなく、理想の音に近づけるための大切なプロセスです。お互いをリスペクトしつつ丁寧なコミュニケーションを心がければ、作業がスムーズに進むだけでなくより良い作品が生まれるはずです。