宅録特有の音割れ問題とは?
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- 宅録環境でよくあるトラブル
- オーディオインターフェースやマイクゲインの設定ミスによる音割れ。
- マイク距離が近すぎて割れてしまう。
- 手軽な環境ゆえに、テスト録音を省略しがち。
- 音割れの具体例
- ボーカルが大きくなった瞬間に発生する「バリッ」という音。
- ミックス時に直せないほどのクリッピング。
- サビなど、声を張った時のクリッピング。
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やっと録音ができた!と思ってデータを聴き直したら、「ブツッ!」というノイズが入っていたり、音がバリバリと歪んでしまっていた経験はありませんか?
適切なセッティングや環境を少し調整するだけでも音割れを防ぐことが可能です。
なぜ音割れが起こるのかを理解しながら、効果的な対策をしていきましょう。
ぜひ参考にしてみてください!
目次
1. 音割れの原因を知る
- 入力レベルが高すぎる
マイクから入る音量が大きすぎると、オーディオインターフェースや録音ソフトでクリップ(音割れ)が発生します。 - 距離やポップノイズ
マイクに近づきすぎたり、息の音(「パ行」など)が強い場合も音割れにつながります。
2. 適切な録音レベルを設定する
- 入力ゲインを調整する
オーディオインターフェースやマイクプリアンプの「ゲイン」を下げて録音しましょう、入力レベルは-12dB程度(あくまで目安です)になるように設定します。これは録音ソフト、DAWのメーターで確認できます。
- フェーダーのメーター&波形をチェック
インターフェースやDAWのメーター部分を確認し赤いランプが点灯したら、入力レベルが高すぎる合図。ゲインをさらに下げましょう。
また、波形が上下に振り切ってしまっているとほぼ音割れ状態です。耳で確認しつつ調整しましょう。
3. マイクと口の距離感をつかむ
- 距離の目安
マイク距離が近いと音割れしやすくなります。また、低音が入り過ぎボワボワしたり、ブレスが強調され過ぎてしまいます。仮録音したデータを確認しつつ丁度いい距離感を掴みましょう。- 近すぎると低音がボワボワする、遠すぎると周辺ノイズが入り過ぎてしまう。
- ポップガードで距離感を調整
息の衝撃を抑えるためにマイクと口の間にポップガードを置きましょう。ポップノイズも音割れの原因になるため効果的です。また、ポップガードを置くことによりマイク距離の指標を作れるので便利です。
4. 録音するための工夫
- 24bit〜32bit floatで録音する
録音時に24bit設定にすると、ほんの多少ですが音割れを防ぎやすくなります。余裕のあるダイナミックレンジ(音量の幅)が確保できるためです。更に32bit floatで録音すれば波形のピークが超えていたとしても音割れを防げます。しかし対応しているオーディオインターフェイスを使用しなければいけないので注意です。 - オケの音量はボーカルに合わせる
ミキシング作業の段階でボーカル音量を調整しますので録音時は意図的に音量は控えめでOK。
どうしてもオケの音量にマイク音量を合わせがちですが、逆に適正マイク音量にオケを合わせてあげれば大丈夫です。
5. 実際の録音中のコツ
- セクションごとに小まめに確認
AメロBメロは大丈夫だけどサビなど声を張るセクションで音割れしているパターンなどたまにあります。少し大変ですが波形やインジゲーターなどを小まめにチェックしましょう。
ゲインボリュームもメモしつつセクションごとに変更する方法もあります。(曲中でボリュームがバラバラになり過ぎないよう注意)
まとめ
- 入力レベルを適切に設定し、クリップを防ぐ。音量感など小さめに感じるかも知れませんがミキシング時に調整するので安心して下さい。
- マイクと口の距離を意識して録音環境を整える。(ポップガードなど)
もし収録したデータが不安な場合はご相談頂ければ確認、簡単ですがアドバイス等もしますので是非お気軽にご相談ください!
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