【オールインワン】WAVES JJP Vocalsの使い方&レビュー【2023年版】

プラグイン








WAVESプラグインの中でも人気を誇るオールインワンボーカルプラグイン『WAVES JJP Vocals』
度々セールで販売されたりしてますね。
以前このブログでも紹介したのですが、ざっくりした説明だけだったので今回は実際に仕様しつつ使い方をもっと掘り下げてMIX初心者の方や歌い手の方向けに解説できたらと思います。

[WAVES JJP Vocals]これさえあれば何もいらない!?オールインワンボーカル用プラグイン

ツマミの説明

▼左のツマミ部分▼

SENS
…JJP Vocalsのかかり具合を調整
LOWS-HIGHS…EQ部分。低域、高域がブーストされます。
使用した感じですがLOWSは500Hzから下が持ち上がり、HIGHSは1kHzあたりが持ち上がるイメージでした。
DE-ESSER…サ行などの歯擦音を弱めます。
COMP…コンプレッション、どのくらい音を潰して平坦にするかを調整。
▼真ん中のフェーダー部分▼
MAIN…インプットボリューム。”最初に入ってくる音量を調整”という認識でいいと思います。
MAGIC…高域とリバーブが足されます。音に存在感が出て抜けが良く聞こえます。
SPACE…エコー。ダブリングのように複数人で歌ってるような厚みと広がりのあるサウンドになります。
ATTACK…音がグッと前に出てくる印象。
ATTITUDE…200~500Hz辺りの中低域、ボディ感が足されます。
PRSNCE…10kHzより上の超高域が重点的にブーストされてる印象です。
MASTER…最終的なボリューム。
MALE-MALE2-FAMALE…プリセットのようですがが得にいじる必要は無さそうです。

※EQの数値などは筆者の体感ですので悪しからず。

 

全体の操作感

使用してみた感じ、全体的にツマミを少し動かしただけでかなり強めに掛かる印象です。
オススメの使い方は先ず全てのツマミを0、フェーダーはMAIN、MASTER以外は下げる(下の図のように)

この状態からMAGIC、SPACEで高域と空間を調整、次にATTACK、ATTITUDEで大まかな全体像を調整、煌びやかさが足りなければPRSNCEを足す。
その後にLOWS-HIGHSで低域と高域を足し引きし、歯擦音が強すぎればDE-ESSER、コンプ感、潰した感じを出したければCOMPで調整…個人的にはこういう使い方がいいかなと感じました。

 

使用例サンプル

ボーカルサンプルにJJP Vocalsを使用した例がこちらです。

▼Dry(素音源)

 

▼Wet(JJP Vocalsを挿した音源)

 

こちら使用したプリセットです。

なるべく分かりやすいように極端に掛けたのですが、実際のMIXでもオケに負けないようATTITUDEでボディ感を足し、MAGICとSPACEで広がりも出してみました。あくまで参考になれば幸いです。

 

さいごに

こちらのオールインワンボーカルプラグイン『JJP Vocals』ですが、ツマミの名称やリバーブと高域がセットになっていたりと少しクセが強めなプラグインで、ある程度理解していないと難しいプラグインかも知れません。

しかし初心者の方でも理解さえすればこのプラグイン一つでミックスが可能なポテンシャルがあると思います。
安価で手に入るのもWAVESプラグインの強みですね。

 

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