ボーカル編集、歌ってみた等でも必需品のピッチ修正ソフト、数あるボーカル用修正ソフトの中でも有名な『Melodyne(メロダイン)』。ボーカルデータを読み込めばササっと誰でも編集ができます。
今回はメロダインの簡単な使い方を紹介としたいと思います。
Melodyne(メロダイン)とは
録音時、ズレてしまったボーカルのタイミング、ピッチをMIDI打ち込み感覚で簡単に直せてしまう素晴らしいソフトです!
現在はMELODYNE4が最新バージョンで、ボーカルのピッチ修正意外にもギターのような和音楽器のピッチ修正も行えたり、音階、音律、調律を抽出し細かく編集できたり…
とにかくすごすぎる!
使用してみよう
実際にメロダインを使用してどんな事が出来るのか、また修正活用術をほんの少しだけお教えしたいと思います。
今回修正するデータはこちら。
(たぶん皆さんどこかで聴いたことあるでしょう…)
うん…声は可愛いけどピッチとタイミングが甘い!
という事でメロダイン起動!
歌データを読み込むと…
この様にボーカル波形がMIDIのような音階ノートに分離されます。
動画のようにクリックした波形が鳴り、上下することにより音程を変える事ができます。
こんな感じでズレているピッチを一音づつ修正できるわけです。
簡単にMIDIをいじる感覚で直せちゃいますね
では直したデータを聴いてみましょう!
うん、いい感じ。
しかし何か物足りないような…
しゃくりを作る
しゃくりとは…
音程を下から上にズリ上げる歌唱法です。音程を下から上にしゃくり上げるので「しゃくり」と言われます。
こうする事により歌に高揚感を加えることが出来ます。
このメロダインで一工夫すると、ボカロでも人間らしいしゃくりを作る事ができます!
まず、分割ツールで波形の頭あたりをカット。
カットした部分の音程だけ変えることが出来ます。
カットした部分を大体半音から一音くらい下げます。
あまり下げすぎると不自然なしゃくりが出来てしまうので聴きながら調節しましょう。
はい、これだけです!
ではしゃくりを作ったバージョンを聞きましょう。
だいぶ人間らしい歌い方になったのではないでしょうか!?
特にボカロは機械的な歌い方になりがちなので、ベタ打ちのデータにしゃくりを作るだけでよりリアルに歌唱させる事ができます。
使い過ぎに注意
いかがでしたでしょうか、MELODYNEでボーカルデータに少し味付けするだけで曲としての完成度がグーンと上がるのではないでしょうか。
今回は紹介できませんでしたが、ハモりを作ったり、ケロケロボイスにしたりする事も可能なのです!
…ただ、
「メロダインがあるから歌はテキトーに歌って直せばいいか〜」
という考えは甘いです!
確かにメロダインはある程度の音程は直せます。
しかしボーカリストのニュアンスや発声方法は変える事ができませんし、直せる音程の限界もあります。
なのでメロダインはあくまで気になる部分を少し弄る。程度に考えましょう!